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コラム

2014-07-13 20:46 追加

ミニコラム VSU(バレーボールサポーターズユニオン)

私設応援団・VSUの活動について

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VSU(バレーボールサポーターズユニオン)という集団をご存じだろうか。国際大会などの会場で、赤いシャツを着て太鼓を叩いたり、フラッグを振ったりして応援の音頭をとっているグループだ。OLYMPUS DIGITAL CAMERAVSUのなりたちや活動内容などをご紹介する。

この活動を始めた理由はなんだったのでしょう。
まず、バレーボールには応援団というのがなかったから、立ち上げたっかた。その前は野球の応援団をしていました。ソフトバンクホークスのファンで、応援団をしていたんですね。今でも現役で広島の応援団をしています。

活動の目的は。
思いはまず、ホームアドバンテージの会場の雰囲気を作ること。日本人って、民族的にも行儀良く試合を見る。これはいいところもわるいところもある。行儀良く見過ぎているとブラジルの雰囲気に飲まれたり、韓国の雰囲気に飲まれる。雰囲気で接戦を落とすことが多かったのを見て、誰もやらないんだったら自分がやろうと。

何人くらいで活動されているんですか。
男子は少ないんです。多くて5人少なかったら1人。女子は10人から20人くらいでやっています。
口コミで集めています。会場で仲良くなった人に声をかけています。女子のファンの人の方が多いので、女子の全日本見に行ったときに声をかけることが多い。女子も行くけど男子も行くという人はどうしても少なくなっちゃう。
僕自身の思いとしては男女両方を応援したい。

バレーのここがおもしろいというところは。
まずチームワーク。選手の役割分担がきちんとできていることですね。
全員が一つのボールをつなぐという目標がある、その一体感。
女子の場合は、技術の的確さ、プレイのきれいさ、男子の場合は、迫力と熱。

苦労していることなどはありますか?
お客様が会場によって毎回代わること。はじめて見に来る人ばっかりなんですよ。
だから最初に応援をしてもらえる雰囲気を作るところから始める。バレーボールってお行儀がいいので声を出してもらえない。

ただ、それもバレーボールのいいところでもある。サッカーや野球とちがって暴れる人がいない。野球だったら酔っ払ってケンカする人とか、サッカーだったら選手に暴言を吐いたりとか。バレーボールでは20年近く活動をして1人も見たことがない。素晴らしいスポーツだと思います。

まず最初は、主催者にもテレビ局にも言わずに勝手にやっていたんですけど、警備上の問題、演出上の問題で応援ができないことが何年かあった野球やサッカーと違って応援する場所が設定されていない。
そういう場所を作っていただく、応援活動をさせていただくのに、許可をもらうところからやっています。
主管する県協会とテレビ局には連絡しています。これも一つのマナーですよね。

OLYMPUS DIGITAL CAMERAチケットは必ず自分で買っています。もちろん交通費も宿泊費も自腹、旗も横断幕も全部実費です。旗などは全部自作です。

応援ボードもとりあえず登録の20人は作っていつでも張り替えられる用意しています。

1000人なり何人なりで応援を作っていくことが目標。準備はしていきたいと思う。
参加したいと思われたら大歓迎です。
全大会参加しなければならないというような縛りはない。自由に来て、自由に応援してもらえばいい。

人数は増やしたい。一人では全部の会場や全部の作業はできないので、応援活動のリードをとれる人がいたほうが全会場回れますから。
元々バレーボールには野球やサッカーのように熱心に応援しようという人が少ないので、地道に増やしていくことからですね。

お客さんに望むことは。
まず一番は手拍子をみんなでしていただくこと。
二つ目は名前を覚えていただくこと。毎回お客さんが代わるので、選手の名前を覚えている人っていないんですよ。選手の名前を覚えていただくこと。
3つめはゲームに一緒に参加していただくこと。そういう雰囲気作りを心がけています。

今後の目標を。
立って一緒に応援してくれるを増やしたい。VSUだけじゃなくて、試合の後半になって盛り上がってきたら、みんなで経って応援をする。
それを見たら選手も勇気づけられると思うんですよね。

応援の力で勝ったと感じる試合は何度もありました。応援というのは大切だなあと思いました。たとえば北京OQT、世界選手権銅メダルマッチ、ワールドリーグでも何度もありましたし、これからも続けていきたいと思います。

あくまでも僕たちはきっかけ作りで、あとはお客様次第なんですけど。でも、きっかけがないとなかなか応援もしづらいと思うので。

逆に応援がいない方がいいのかなと思ったことも何度もあった。2010年のイタリアでイラン戦のあと。昨年の世界選手権アジア最終予選のあと。応援なんて、お客さんなんていないほうがいいんじゃないかってすごく落ち込みました。2010年、1次予選を抜けられなかったら、もう応援活動は辞める。そう一緒に応援していた妻にも、日本に残った仲間にも言っていました。

普段はサラリーマンです。だから平日に試合がある時は大変です。休日を応援活動に当てています。

すごく嬉しかったのは、ワールドグランプリで今年はじめて「応援席」を作ってもらえたこと。応援専用の席で、立って応援しても、他のお客様の迷惑にならない席・ブースみたいな感じで。これは長年の夢だったんですね。だからすごく嬉しかったです。ワールドリーグでも作っていただけると嬉しいなと思います。

興味を持たれた方は、会場で気軽に声をかけてみるのも良いかも知れない。
Facebookページも存在する。これからもバレーボールの競技特性に沿った応援を作っていってほしい。

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